新しい球体関節人形 1 フィールドライン

2019.03.20 Wednesday 14:25
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     夏の個展に向けて35体目の創作球体関節人形をつくりはじめました。35体目といってもリメイクを含めれば、その倍ぐらいは完成させているので、この12年で70ぐらい、つまり2か月に1体ぐらいのペースで完成させてきたことになります。

     ただ最近は手間のかかる仕上げをしたり、他のいろいろな創作物を制作するようになって、新規のお人形は久しぶりになってしまいました。

     

     

      これは型から粘土のパーツを取り出す直前の状態です。レジンならこのまま軽く塗装して完成というわけですが、粘土だとそうは簡単にゆきません。歪みの修正やら穴あけ、磨きなどたくさんの行程が必要です。それに毎回毎回、同じ人形を作り続けるのは進歩がないので、ボディラインや顔立ちはその都度変えます。だからここはまだすべての行程の10%といったところです。

     今回はこれまでと変える部分が2つあります。一つは前回 asumi のリメイクで試してみたパールとクリアブルーの下地塗装を工程として完成させることと、もう一つはボディラインを修正して、これまでより手足の長い小顔な感じに・・・、理想を言えばトリンドル系でまとめてみたいと思っています。

     

     

     

     こちらは3年前に制作した aimi (56cm)の塗装前の画像です。最近制作しているDOLLとしては標準的なボディラインです。SDに比べるとボリュームがあってけっこう大人っぽい感じですが、実際はウエストラインだけを絞って、数字の上でのバストサイスは同程度です。ですから見た目の印象はL胸でもSDのお洋服はすべて着せることができます。(似合う似合わないの問題はありますが)

     ただ一方でバランスをとるためにヘッドは小ぶりにしており、こちらはほぼMSDと同じウイッグサイズになっています。

     

     

     さてここであえて画像処理ソフトGIMPでヘッド部分だけをSDサイズに拡大し、画像合成するとこんな感じになります。明らかに頭が重くバランスが悪く見えてしまいます。

    (黄色い線は拡大した割合をビジュアルに表現したもの、これをフィールドラインと名付けました)

     

     

     

     こちらは別画像です。

     こちらも同じくヘッドをSDサイズに拡大して合成したものですが、前の画像に比べればずっと自然な印象です。こちらの画像はヘッドに連動してボディの上の方を拡大し、フィールドラインがつながるように画像合成しています。全体として7.5頭身だったバランスは6.5頭身ほどになり、結果として子どもっぽい感じにまとまりました。

     ということで、パーツ個々の見直しは結果として全体のバランスの問題に波及する。その際、大切なことはフィールドラインをスムースに連続させるということがお分かりいただけたでしょうか。

     

     

     

     もちろんこの逆をおこなえば大人っぽくモデルさんのような感じになります。ただ手足の先端は大きくすると見栄えが良くないので手首足首から先はこれまでどおりのサイズが良いでしょう。またヘッドは上に向かってやや大きく発散させる形にすると、幼さのようなものも残せるに違いありません。

     ということで、これが新作の設計図となります。

     あとこのフィールドラインという発想は3年間に思いついたもので、詳細はメインサイト瞳に四角い鰯雲の製作コーナーから、もしくは直接、http://eye4.org/page560.htmlからどうぞ。

     

     

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    腐海の尽きるところ 4 再生した植物の表現

    2019.03.18 Monday 06:08
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      「風の谷のナウシカ」ってアニメの歴史を変える名作だと思いますが、その理由の一つは全く新しい生態系を構築してしまって、それがまたきちんとお話として破綻なく成立しているところにあると思います。

       非現実であるのにもかかわらず、とてもリアル。それが故にこれをきっかけとして環境問題を考えるようになった人たちも多かったのではないでしょうか。

       

       

       前回はベースボードの大まかなレイアウトが出来上がったところまでご紹介しましたが、作業は遅々として本当に僅かずつすすみ、今はこんな感じになっています。

       白く長い枝は手芸屋さんで購入したものです。大地に含まれる毒素が少なくなってゆくと、腐海の樹々は栄養を失い細くなっていったはず。だから最近朽ちた樹々はこんな感じになるのでは? と想像したわけです。

       

       

       

       腐海の樹々は毒を自らに取り込み、結晶化して土にかえってゆく。細かな石英砂でこれを表現しました。また窪みや池などには流水のはたらきでこれが積もり、ここには鉄分をはじめとした様々な成分を含むはずなのでベージュ系の砂をまいてみました。

       ここに最初に復活したのは苔のようなもののはずで、これを鉄道模型で使われるパウダーやターフで表現します。

       

       

       

       

       コケ類は次に再生するはずのシダ植物や種子植物の苗床となり土を生み出します・・・。こうやってある意味、原始の大地が緑に覆われるまでを再現するみたいな作業になっちゃってます。

       メインサイト瞳に四角い鰯雲では、途中経過ではありますがこの間の作業過程の解説をまとめて近日中に記事をUPする予定です。

       

       

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      ギャラリーバーン 新しいペーパークラフトの続き

      2019.03.16 Saturday 08:16
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         今回もまた那須周辺の散策レポートです。

         まずは以前ご紹介したギャラリーバーンのオーナーがペーパークラフトで機関車をつくっているという話の続きです。

         

         

         今回行ってみたら、モーターが内蔵されて元気よく走り回っていました。サイズ的にはHOぐらいですが、残念ながら今のところレールの上を走らせてはいないみたいです。

         

         

         あと運転席内部もきっちりと作り込んでました。

         このあとどういう展開になるのかな? ご本人はもうそろそろ飽きてきたみたいなことを言ってましたが、このまま終わらせるのはもったいないな。

         

         

         この日の晩御飯はご近所の殻々工房というバー&ギャラリーです。こちらはお酒と料理を楽しみながら芸術を鑑賞できるというとても素敵なスペースです。自分の家から歩いて行けるのでたびたび利用させていただいています。お酒も料理もとってもおいしいのですが、お値段もとてもお財布に優しい設定でありがたいです。普通に食べて飲んでも一人3000円ぐらいから楽しめます。我家のイチオシです。

         本日一番感動したのは牡蠣のオイスターソースづけ、こんなにおいしい牡蠣の料理は食べたことない!

         

         

         

         朝の厳しい冷え込みも和らいできたので、翌日は大田原の御亭山に登ってきました。ここからは那須連峰から日光、南は奥久慈あたりの山々が望めるとっても眺望の良いところです。

         

         

         続きはメインサイト瞳に四角い鰯雲の方に準備が整い次第UPしますので、よろしければどうぞ。

         

         

        JUGEMテーマ:展覧会の告知をしよう!

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        asumi のリメイク 6 完成画像の追加です

        2019.03.13 Wednesday 16:04
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            先日リメイクが完了したオリジナル球体関節人形 asumi ですが、完成画像がちょっと少なかったのでまた追加しておきます。

           

           

           

           大きさは50cm、1/3スケールのドールとしては小柄です。また頭周は17cmで小顔のつくりです。でもバランスとしてはSDあたりよりこちらの方がリアルです。あとは同じスケール、同じバランスなのでSDの洋服はすべて着せることができます。

           このDOLLが最初に完成を見たのは11年前にもなるので修正箇所も多く、腰関節の追加や全体のボディラインの見直しをはじめとして、ほとんどすべてに手を加えてあります。(ほとんど新作をつくるのと同じぐらい手間)

           

           

           

           首の裏側の様子です。グレーの円は追加でボディに埋め込んだネオジムマグネットです。

           もちろんこのDOLLは自立可能につくってあるのですが、このマグネットを利用すれば鉄製のビス等を取り付けた壁などに安定して立たせることができます。

           あとあちこちに鉄のビスを埋め込んだので、マグネットピアスなどの装飾品も取り付けることができます。

           今回パール塗装や補色となるクリアブルー塗装を行ったのですが、こうやって完成させてみるとパールとかブルーはほとんど感じません。ただ肌の透明感や深みのようなものが増したような感じはするので、これはこれで正解だったような気がします。

           

           

           

           肘の二重関節化やその他関節の調整も行いました。だからこんなふうに持ち上げてもポーズは崩れないです。自分で言うのもなんだけど完成度は高いです。

           

           

           昔は球体関節人形や創作人形のブームのようなものがあったけど、今はもう特にこういったスタンダードな粘土製の人形をつくっている人は本当に少なくなったと思います。ヤフオクで数十万円の値段の付いていた時代があっただなんてもう信じらんないね。

           自分の場合には10年以上かけてこのレベルになったけど、完成度が高まるにつれて落札価格が下がり、時給換算で200円を切ったところで販売目的の製作はやめました。でも好きなものを手放すことがなくなったので、その分ほっとしています。

           

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          渡良瀬川あたり

          2019.03.12 Tuesday 17:10
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             暖かくなってきたのは良いのだけれど、今年はいつもより花粉が多くてつらい。それでもお天気の良い日はお散歩です。

             今回はまたまた地味に、群馬県と栃木県の県境にかかる渡良瀬大橋のあたりを巡ってみました。

             

             

             なんでこんなところなのかというと、渡良瀬川の土手にはたくさんの菜の花が咲くからです。まだちょっと早かったけれど、もう少しすれば土手一面が黄色く染まります。

             

             

             

             

             こちらは館林の下早川田町(群馬県)という集落です。もともとこのあたりで渡良瀬川の渡しが行われていたようで、今でも昔の町並みを少しだけ見ることができます。細く見通しの悪い路地が残っていて、きっと町割りは江戸の頃から変わっていないんだろうなあ。

             

             

             

             こちらは集落のなかにある東武鉄道佐野線の橋梁です。小さな橋梁ですが赤煉瓦でできていて、そのうち歴史遺産に指定されるんじゃないかと思えるような風情があります。菜の花が満開になるとここは良い撮影スポットになりそうです。

             

             

             

             橋を渡ると佐野の下羽田(栃木県)という地区になります。

             渡良瀬川を望む場所に早川田氏が創建した雲竜寺というお寺があります。(1553年創建)
            こちらのことも全く知らずにやってきたのですが、こちらには「足尾鉱毒事件被告の碑」とその中心的人物である田中正造のお墓があります。(佐野市内にもお墓がありましたが、こちらにも分骨したみたいです。)
            足尾の鉱毒事件というのは足尾銅山から出た鉱毒が渡良瀬川に流れ出し、中毒をになった人が多数出たという、日本で最初の大規模な公害事件でした。全く知りませんでしたが、鉱毒被害民はこちらのお寺に集結し上京を繰り返したという、いわばここは闘争の中心地だったところのようです。
            写真は田中正造の没後に彼の意志を汲んで建てられた救現堂。桜が咲いたらきっと見栄えのする景色になりそうです。

             

             

             

             こちらは椿田稲荷神社です。道端にあるこじんまりした神社なのですが、奉納された小さなキツネ様の数がすごい。きっと霊験あらたかな神社として有名なんだろうなあ。

             

             

             

             谷中村廃村100年企画として、田中正造のドキュメンタリー映画「赤貧洗うがごとき」がつくられたのだそうですが(知らなかった)、そのときにもここで撮影が行われたそうです。(谷中村は鉱毒に侵されたため住民は移住させられ、廃村となった。)
            谷中村は渡良瀬川沿いにあった村で、ちゃんとした堤防で守られていたのですが、当時の栃木県は工事を理由に堤防を破壊し、故意に鉱毒を流入させるという考えられない行動に及んだ。その理由は鉱毒を沈殿させる池がこの地に必要だったためで、これが現在の渡良瀬遊水地というわけです。

             これで鉱毒の害は下流の東京や千葉方面にはかろうじて及ばなかったわけですが、退去させられた住民に用意された新たな土地はサロベツ原野、ひどいね。

             ちなみに鉱毒を流出させた足尾銅山にも行ったことはあるけど、会社はその頃「古河掛水倶楽部」みたいな政治家や貴族を接待する豪華な迎賓館を立ててしまったりしていているわけで、それはさすがに反感を買うだろうな。
            今回、何か知らないうちに田中正造ゆかりの地を巡ってました。

             

             ここしばらくNHKの大河ドラマでは江戸の末期から明治の政府が比較的好意的に描かれているように思うけど、一般の人々の生活は大切にされていなかったのが現実だと思うよ。

             

             ほかにも近辺には椿田城址跡ほか、著名ではないものの景勝地や歴史的建造物が点在しています。歩いていてこういったものに出会うと「見つけちゃった!」みたいな楽しさがあります。ガイドブック片手の旅ではこういう面白さは味わえません。(もちろん外れのときもあるけど)

             今回の旅の詳細はメインサイト瞳に四角い鰯雲の方に近日中にUPしておきます。

             

             

            JUGEMテーマ:国内小旅行

            category:trip | by:moocomments(0) | -

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