情景のなかの人形たち 掘6 平塚市美術館で手続してきた

2020.07.25 Saturday 09:17
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     8月の個展に持ってゆく大きなジオラマは、BAR LAST WALTZ を最後にすべての製作が完了しました。現在あと一つリメイクをすすめているオリジナルの球体関節人形はありますが、こちらは間に合えば持ってゆくつもりです。

     

     

     ここに積み重ねてあるのは作品を収めた箱です。展示する制作物はもうこれ以上増えないということで、今年持ってゆく作品を整理し始めました。我家の軽自動車の荷室に積み込める量は限られているので、新たに作った作品と旧作品を入れ替えて、ちょうど荷室の大きさと同じなるように積んでゆきます。

     

     

     

     それから先日、会場になる平塚市美術館に行って、お借りする市民ギャラリーの代金を納めてきました。

     そもそもなぜ平塚市美術館を個展の会場に選んだかというと、公立の施設ゆえに使用料がお安いこと、それからメインの会場では常設展や企画展を開催している関係で、それを目的に訪れた方の多くがついでに見学してゆかれること。「他人のふんどし」みたいなものなのではありますが、知名度がないゆえ利用させていただいてます。

     

     上は昨年の風景ですが、時間帯によってはけっこう混雑してました。見学いただいた方は5日間でトータル750名あまり、一昨年はメインの企画展が大ブレイクした深堀隆介氏の「平成しんちう屋」だったので、5日間で1700名でした。

     たとえ1万人の入場するドールイベントがあっても、自分のブースの前に1万人が立ち止まるわけじゃない。そう考えるとこれだけの方に自分のやっていることを見ていただき、毎日数十名の方とお話しできることはとてもありがたいことです。販売ができないなどの制約はありますが、PR目的ならこれ以上の会場はありません。

     

     一方で今年はこの新型コロナの騒ぎです。この2年、混雑時に子供がはしゃいで、それにヒヤヒヤするようなこともあったし、一度に30名以上の方が入場されることもあった。そのあたりがちょっと心配になって「何かこちらで注意することなどはありませんか」と、係の方に尋ねたところ、アルコール消毒とマスク着用の呼びかけ、定期的に換気、密集することのないように注意してくださいということでした。

     実のところ、これまで夏休み期間は親子で楽しめるような企画を美術館側も用意し、それなりに混雑するものですが、今年はそうならない感じです。というのも当面は人気の出そうな特別展はなしで、小規模な常設展のみ。使用料を収めたこの日も来館者は少なく、とっても静かでした。あと自分が利用させていただく市民ギャラリーの方も予約がほとんど入っておらず、まさにぽつんと自分の企画のみの状態でした。

     どうも「混雑したらどうしよう」って心配したのは杞憂だったようで、むしろ暇にならないようにPRしなきゃいけないかな。何もしないと三密どころか疎の状態で6日間過ぎてしまうかも。

     

     不安なのはもう一つ、新型コロナのおかげで再び美術館が閉鎖される可能性もある。GO TOキャンペーンとともに第二波が拡大しつつあるわけで、こればっかりはどうしようもない。

     何というか、緊急事態宣言を再び検討しなくちゃいけないタイミングでのGO TOキャンペーン、何か矛盾している。このままお盆休みまで突き進むことになるのかな? 本当に自由に帰省して大丈夫?

     

     あともう一つ気になっているのは修学旅行のこと。秋になると今度は修学旅行のシーズンになる。大きな学校だと1つだけでも数千万円のお金が動くから、経済活動優先の現在、政府は旅行業、観光業のことを考えてそのまま実施してくれって立場みたいだね。

     ごめん、これについてはみんな楽しみにしているかもしれないけど、こちらももう少し慎重であるべきだと思う。中高生が数百人の単位で全国を巡るなんで本当に大丈夫なんだろうか? たとえ全員がちゃんとマスクして、ほかの人とは常に一定の距離を置いて、羽目を外すことなんかがないとしてもかなり不安です。

     


     なんか不安定な要素がまだまだたくさんあるけど、やるかぎりは少しでも楽しんでいってもらえるようにしたいです。

    「情景のなかの人形たち」は8月18日(火)から23日(日)まで平塚市美術館にて開催の予定です。こういう状況なのでぜひにとは言えませんが、お時間と安全な状況が確保できるようであればお越しください。

     

     

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    情景のなかの人形たち 掘5 chicoちゃん ラブドールのメイク

    2020.07.08 Wednesday 06:08
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       前回に引き続き我家の  chico ちゃんのメンテナンスの話です。

       とりあえず全身きれいきれいしましたが、もちろん顔のメイクもいっしょに取れてしまいました。今日はここからメイク作業にとりかかります。

       

       

       メイクしてないと、さすがにぼーっとした感じです。

       ちなみに上瞼の黒いアイライン、目頭と目尻、鼻孔の赤みをおびた部分は色落ちしてませんが、ここは半永久的に着色したからです。メイクといっても、毎回毎回、鼻孔にルージュを塗るだなんてあまり意味がないからね。

       方法としては、信越シリコーンのシリコンゴム接着剤をヘキサンで溶き、これをリキテックスの赤で着色して塗料として塗りつけています。(「瞳に四角い鰯雲」page704参照)

       

       

       

       メイクするのは人間用のもの。高級品じゃないけど。国産品をつかってます。

       もちろんナチュラルな感じで仕上げます。メイクに関しては普段からいろいろなDOLLで試みているけれど、1/1のスケールだと人間用のメイク本なんかも参考になります。けれど「有村架純さんのように仕上げよう」だなんて思いません、人それぞれに骨格や肌があって、その人に向いたメイクってあるわけだから。

       ちなみにこの「河北メイク」はすごいと思う。ひととおりながめて参考にさせていただいています。

       

       

       

       ひととおりメイクしたところで写真を撮ります。写真を撮ることでメイクした人形を客観的に見ることができます。生で見ていると思い込みが先走りして欠点を見落とすこともある。

       もしかしたら自らメイクするときにも使えるんじゃないかな? 普段は左右が逆になって、鏡で自分の顔を見ているわけだし。

       

       ちなみに後ろにあるのは、1/3スケールのドール展示用の背景です。現在これを制作中なのですが、何気にいつも chico ちゃんに倒れてこないように抑えてもらっている。接着剤が乾くまで持っててねとか、いろいろお手伝いしてもらっています。お願いすると何時間でも黙って持っていてくれるのでありがたい。

       

       

       

       撮影してみて唇の大きさと口元の傾き方がちょっと気になったので、リップラインを内側に寄せるように修正しました。

       

       

       

       こんな感じです。

       化けます。

       

       

       何か言いたいことがある? そう聞いてみたくなる。

       ちなみに個展では今年もルノワールのイレーヌ・カーン・ダンウェール譲に扮してもらう予定です。ダビンチとかフェルメールも考えたんだけど、あと一ヶ月で新規の制作に入るのはリスクも高いので、多分背景はこれまでのものに多少のリメイクを加えて使うことになりそうです。

       

       

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      情景のなかの人形たち 掘4 chicoちゃん ラブドールのメンテナンス

      2020.07.05 Sunday 09:08
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         さて個展まで一ヶ月ちょっとということで、展示レイアウトや作品の点検をすすめる時期になってきました。ということで、まずは我家の chico ちゃんをきれいにするところから始めます。

         

         

         chico ちゃんは amazon あたりで売られている、いわゆる格安の中国製のラブドールで身長は100cmほど。2年前に個展の看板娘にしようとして、4万円ぐらいで入手しました。ただそのまま使っているわけでなく、フェイスはプチリメイクしています。

        (このあたりはメインサイト「瞳に四角い鰯雲」page704を参照)

         国産の高価なものはよくわからないけど、この chico ちゃんについていえば汚れがつきやすく、色移りもしやすいのが欠点です。

         

         

         

         左耳はウイッグの布から少し色移りして、脱色剤でももうこれ以上落とせない。ウイッグつければ見えなくなるので、chico ちゃんにはこれで我慢してもらっています。

         あとTPE素材はぺたぺたしていてごみや埃が付きやすい、そのため製造メーカーは艶消しのラッカー系塗料を製造の最終段階で吹き付けているようなのですが、これがまた汚れをよくひろう。素手で扱っていると、すぐ見てわかるほど手あかなどで黒くなってしまいます。だから普段は白い長そでの下着をまずは着せ、さらにその上に衣類という感じでおしゃれさせています。

         それでもどことなく薄汚れた感じがしてきたので、この際、お風呂に入れて全身を洗ってみることにした。(メーカー保証外)

         なぜそうなったかというと、たとえばOAクリーナーのようなものではその汚れが落ちず、一方でクレンジングクリームみたいな強力な洗浄作用のあるものでは、表面に吹き付けられている艶消しのラッカー系塗料自体が落ちてしまう。だからこの際、強力な洗濯用洗剤とボディソープみたいなものを併用して全身を洗ってしまおうということです。

         結果としてはけっこうきれいになりました。洗濯用洗剤とボディソープで汚れが落ちるって、ようするに chico ちゃんについた汚れはほとんど自分から移ったもの、ということかな?

         

         

         

         全身洗いがメーカーの保証外になっているのは金属部分が露出しているところから水が入り込み、錆びつく可能性があるからです。問題の個所は2つあります。

         一つは自立式なので足裏にビスが留まっている。ビス自体はステンレスなので大丈夫、だからビスとTPE素材の間に水が入り込まないように、信越シリコーンのシリコン接着剤で隙間を埋めた。(自立式でなければビスもないので問題ない)

         もう一つは首のジョイント部分で、こればっかりは接着剤でも危なそうなので、お風呂のお湯は脇腹ぐらいにして首には極力お湯がかからないようにしました。

         

         

         

         もしかして足裏のビスから水が浸み込んだ可能性もあるかと、乾燥材を袋に入れたもので足首ごと包んでみました。

         3日後、乾燥材の色も変わっていなかったので、多分浸み込みはなかったのでしょう。

         

         

         

         あとは大量のベビーパウダーを全身にぱふぱふします。これをしないと衣類も着せづらいし、汚れも付きやすい。ベビーパウダーが日々のメンテナンスの基本です。

         さて汚れも落ちたけど、こんな感じでメイクもきれいに落ちた。正直、メイクなしだとこのタイプのドールは生きてこないので、ここからがまたひと手間です。

         

         

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        情景のなかの人形たち 掘3 8月に開催予定の個展ですが イベント自粛かな

        2020.03.24 Tuesday 09:10
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           8月18日から23日の6日間、平塚市美術館で今年も個展を開催するつもりで日々準備をすすめています。

           内容としては昨年同様、創作人形、ジオラマ、ドールフォトといったところがメインになるかと思います。同じものではつまらないので、内容の1/3ぐらいは入れ替える、あるいはリメイクするつもりでいます。

           

           

           完成したものは、こんな感じでリビングの片隅に少しずつ積み上げられています。

           荷物の山の大きさは搬入に使用する我家の軽自動車の荷物スペースと同じサイズ、要するにここで積み込みのシミュレーションもしてるわけです。

           

           

           看板娘の chico ちゃんにはまたイレーヌ・カーン・ダンウェール嬢に扮してもらう予定です。

           

           準備は極めて順調でした。

           ところがここにきて、その個展のPR目的で出展予定だったアイドールの開催は延期、会場の平塚市美術館は現在休館中、市民ギャラリーで予定されていた催しも中止や延期が相次いでいるというわけで、だんだん見通しがきかなくなってきた。

           客観的に見て、個展を開催する8月までに新型コロナが沈静化するとは到底思えないし、自分としてはまだオリンピックが延期や中止にならないのが不思議なぐらいに思っているから、開催できなくなっても、むしろ当然という考えに移りつつあります。

           

           それにしても、やっぱり政治や行政がはっきりとした判断を示さないのはやっぱり良くない。最終決定は当事者が「自粛」するかどうかの判断にまかせているから、「自粛」しないって言ったらそれでおしまいじゃん。そんな雰囲気だから某競技団体がイベント開催しちゃうし、判断の甘い人間が2月、3月に入ってからスペインやイタリアに旅行に行っちゃうんだと思う。(自分はもう帰ってこなくていいって言いたい)

           経済も新型コロナの沈静化もという二兎を追い続けられないことを、もうこの2か月で充分に理解しました。そしてどっちが大切なのかも明確です。

           

           ということで今後の予定ですが、予定通りに個展の準備はすすめます。会場側が貸さないと言えばそれまで、貸すと言っても自分でちゃんとした対応ができないと思ったらもちろんやらない。

           5月6日に延期されたアイドールについては4月12日の期限ぎりぎりまで待って判断します。でも参加する可能性は低いと思う。楽しんでいってほしいけど、それが病気の蔓延につながったら悲しいからね。

           

           

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          1/6オリジナルドール 2 とりあえず完成 新型コロナのためアイドールは延期

          2020.03.15 Sunday 09:11
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             3月29日のアイドールに向けて制作していた1/6オリジナルドールですが、最後のメイクをしてオビツのSBHボディに組み合わせてめでたく完成しました。

             

             

             

            こちらはオリジナルの背景パネル付きで1体10,500円で販売する予定でした。

             

             

            ボディなしのヘッド、こちらは1つ4000円。ウイッグだけでも1つ1500円するので、どうしてもこのお値段になっちゃいます。

             

             が、しかしやっぱりというかアイドールも開催は中止というか、延期になっちゃったね。

             ただすでにこの状態では欠席する方が良いと思っていたし、出るにしても今回は夏の個展に向けてのPRが第一の目的だったので、販売なしのジオラマ展示のみでいいかなと思っていたので、この延期自体はそれほどショックではありません。

             だから今回完成したドール達だけど、正直なところアイドールに持ってゆくことはないだろうな、と思いながら作っていました。つくり始めたところで、やーめたってするわけにもゆかないし・・・。

             

             アイドールはとりあえず更に2ヶ月ちょっと先の5月6日に延期されるようです。ただそのころまでに新型コロナが沈静化しているかどうかは怪しいところ。新規の感染者が0になってることは到底なさそうだし、少なくとも感染のピークにもなっていない現状からすれば、見通しすらつかないのが冷静な判断といえるんじゃないのかな。

             問題の根本的な解決は、適応するワクチン開発なんだと思いますが、その開発に必要な期間は1年半ほどかかるという見通しみたい。だからオリンピックをどうしてもやりたいって人がいるのは分かるけど、みんなが安心して楽しめるって状況になるにはあと2年かかると考えた方が良いと思う。

             正直、政治や行政のなかにもまだまだ考えの甘い人は多いと思う。

             やり方によってはその2年間のうちに国民が全員感染して、人口が2%減少、そして治癒した人の体内に抗体がつくられて、自然に終息するって結末もありうる。実際、そうなってしまう国も出てきておかしくない。

             

             過去、この地球上で最も繁栄していた人類は我々現生人類でなく、旧人ネアンデルタールだったと言われています。ネアンデルタールは40万年ほど前に出現し、少なくとも4万年ほど前までの長い期間にわたって生態系の頂点にあった。ネアンデルタールは我々現生人類より脳の容量が大きく頑強な体格であったのにもかかわらず、なぜか突然、比較的短期間でこの世界から姿を消してしまった。その理由としては現生人類クロマニヨンとの争いに負けた、急激な気候変動(ウルム氷期)、そしてそれらの説の一つにウイルス感染説があります。

             私たちは勝ち誇ったように生きているけど、長い長い地球の歴史から見ればほんの一瞬、実はネアンデルタールの1/10も生きていないというのが現実です。もしかしたらこれまで単に運が良かっただけかもしれない。そして一つの変化が次の進化を生み出し、滅ぶものの一方で次の繁栄するものを作り出してきた。それがSFでもなんでもなく、この地球上で無感情に繰り広げられたドラマであるわけです。

             

             

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