1/3スケールのジオラマをつくる 2 塗り替えと劣化の繰り返されたドア

2020.01.23 Thursday 06:13
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     一ヶ月ぐらい前につくり始めた1/3スケールのジオラマですが、まあジオラマと言っても歴史を重ねたドアづくりが中心です。

     前回は、スチレンボードを主な素材として組み立てて、ざっと色を置いたというところまでお話ししました。

     

     

     手順としてはこんな感じです。

    1 粘土やモデリングペーストで表面に起伏をつけ、180番ぐらいの布ヤスリで磨いて下地をつくる。

    2 ざっと色を置いてみる(上の画像)

     

     今回はここから本格的な塗装を行ってゆきます。着色には赤、茶色、黒、黄色の水性アクリルを使います。

    (ほとんどは100均で売っている絵具)

     

    3 中央の木部は茶色をベースにした塗料でまずは全体を塗る。薄めた黒で汚れの付きやすい端の部分、雨だれの起こりやすいところなどを着色。更に鉄のパーツの下には、赤+茶色で赤さびの垂れた感じを表現します。

    4 金属部分は基本的にダークグレーで着色、ところどころに赤茶色で赤さびのしみ出した感じを表現します。

     

     

     言葉として整理してしまうとこんな感じになっちゃうんだけど、本当は塗料の濃度や艶、添加物なんかをいろいろ調整して何度も塗り重ねて表現しています。

     きっとものすごく古いドアだったら、塗装が劣化するごとに、いろいろな人が様々な塗料で色を塗り重ねてきたに違いないです。そして人の手の触れるところ、日光の当たりの良い下半分、雨風の当たりやすい中央部分など、それ相応の色合いや質感の違いが出てくる。ここはこの想像力の勝負だね。

     

     基本は何度も色を塗り重ねるということなんだけど、下の色が消えてなくなったら意味がなくなります。下地が透ける塗装は自分が思うに方法は4つです。

    A 塗料自体を薄めて使う。(水や溶剤 これが一番簡単)

    B 透明、半透明の塗料を使う。(プラモ用ならクリアー系、アクリル絵具なら透明、半透明系)

    C 塗料自体を透明な塗料に混ぜ込む。(プラモならクリアー、アクリル絵具ならジェルメディウムなど 厚みが出せるのが長所)

    D うすく吹き付け塗装を行う。(これも簡単だけど、これだけで塗り固められた感じは出せない)

     このあたりの選択は口で語るのも難しいので、臨機応変にやってます。

     

     

     

    5 ルームナンバーはパソコンでハガキに印刷した文字を切り抜き、Mr.カラーのゴールドで着色、その上にUVレジンを盛り上げています。

     

     

     

     基本的には全体を半つや消しで仕上げていますが、場所によって艶消し材の添加量は変えています。木部は標準的な半つや消し、鉄の部分はやや艶あり、錆の出ているところはほぼつや消し。鍵穴はアクセントとしてクリアーブラックという感じです。

     

     

     

    6 グレー+タンの塗料に艶消しを多めに混ぜたものを、少量ずつ筆にとり、荒くこすりつけるように表面に塗ってゆきます。

    (ドライブラシ)

     これでいちばん上の塗装もすでに経年変化がすすんでいるよ、みたいな感じを再現します。

     

     

     

    7 パステルを削り、アクリル系の溶剤で溶いたものを塗料として赤さびを再現します。

     

     こういうと塗装って、時間をおいて少しずつ過去のものから塗り重ねてゆくのが基本だね。それによって説得力のようなものが出てくると思います。

     

     

     

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    Alice's Dreamy Bedroom 2 そのまんまつくるんじゃなくて ロフトとバルコニーを追加

    2020.01.16 Thursday 06:04
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       Alice's Dreamy Bedroom というタイトルの安価なドールハウスキットをぼちぼちと作り始めています。(2400円ぐらい)

       

       

       前回の更新ではベース部分までできたよ。ということでしたが、何か物足りない感じがして作業を中断します。

       このままだと空間的なひろがりがないし、タイトルの「夢見る寝室」というには今一つ遠い感じがします。本当に夢のようなきれいなお部屋にするか、そうでなければ想像という意味での夢のある空間にするか、何か工夫が必要な感じがします。

       

       

       

       そこでまずは空間にひろがりを持たせるためにロフト部分をつくり、そこから小さなバルコニーに出られるように壁を延長した。

       

       

       もちろんロフト部分に続く階段もつくる。材料は真鍮線とスチレンペーパー、プラ棒など。あとは手すりなんかも必要だね。

       

       

       

       そうして改めて作り上げたベースがこちらです。屋根の形状も考えて、部屋から外にひろがってゆく感じを演出しました。

       

       

       こうなってくると外側にも手を加えたくなる。モデリングペーストで壁の質感を出し、小さな庭も追加しました。

       このあと庭づくりもするつもりです。

       

       

       

       ということで、今度は部屋の中に置く家具などをつくり始めました。基本は説明書の通りですが、スケール感のないものはつくらなかったり、縮小したりします。

       

       よくできたキットはそのままストレートに組んでもちゃんと出来上がるけど、オリジナルのジオラマやドールハウスのベースとしても十分にその役割を果たしてくれます。

       それでオリジナル作品と言えるのかって話もありそうですが、そこはプラモと同様、ゼロから作り始めたら、その何倍もの時間がかかるわけで、ここはあるものは使うという姿勢で良いのではないでしょうか。

       

       

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      1/3スケールのジオラマをつくる 1 door お金をかけない 特別なものは使わない

      2020.01.05 Sunday 07:01
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         前回のレポートにあったように、1/3スケールのオリジナル球体関節人形の展示用背景をつくり始めました。きっちりとつくりあげてジオラマとして完成させる予定です。

         自分の作品づくりのメインは1/3の球体関節人形なのですが、考えてみれば背景は個展やイベント前にささっとつくって終わりにしていることが多かった。ここははっきり言って弱点!

         

         

         ドラマ性のあるものをと考えて古いアパートの玄関をつくります。材料は5mm厚のスチレンボードを主材料に2mm厚のスチレンペーパーを組み合わせています。お人形が乗るのでステップ部分は2cm厚のスタイロフォームでつくります。

         ちゃんとした設計図はないです。ネット上で古いドアを検索し、そこに出てきた画像から得られたイメージをスケッチした程度です。

         つぎはぎになっているのは、使い古しの材料を寄せ集めたから。新規に購入したものはないです。

         

         

         こちらは裏側です。のぞき窓と郵便受けもつくりましたが、こちらは完成すると見えなくなります。なんでつくったのか? 何かその瞬間だけ完璧を目指していたらしく、つい作っちゃった。

         

         

         

         おおまかな形ができたので、パーツごとにその質感を再現します。古い木製のドアなので過去に何回もペイントが重ねられ、表面は平らではないはずです。そこでわざと水で柔らかくした粘土をペインティングナイフで薄く盛って凹凸をつけます。次にモデリングペーストを硬い筆にとり、たたくようにして表面に塗ります。これで荒れた表面に仕上がります。

         

         

         

         ステップや壁にもモデリングペーストによる荒らしを加えてひととおり色を置いてみました。ドア部分には100均で買ったくるみボタンを貼り付けてリベットの表現を追加しています。

         ここまででかかった費用は100均で買ったボタン、絵具、ペンキ、接着剤で合計550円です。皆さんもそうだと思いますが、まずは100均を巡って利用できるものは利用するというのが正解だね。最近は手芸関係の素材も充実してきて嬉しい限りです。

         

         

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        小さな丘の風景・初夏 4 お花畑に囲まれた家

        2019.12.22 Sunday 09:12
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           10月ぐらいから、ちょっとずつ作っていた小さな丘の風景ですが、最後に塗装を終えたフィギュアを配置して完成です。

           

           

           ジオラマの大きさは20cm×25cm、スケールは1/150です。以前にご説明したとおり、粘土で型取りし成形したベースにハンドメイドの建物や市販されている植物、パウダー類を組み合わせて作り上げています。

           

           

           

           1円玉と比較するとこんな感じです。フィギュアを配置できるジオラマとしては最小クラスです。

           

           

           

           お花畑は主にミニネイチャーのシリーズを何種類か組み合わせてつくっています。このあたりはできるだけたくさんのものをストックしておくと、表現の幅が出て良いと思います。(ただこれがそれほど安いものじゃないのが痛い・・・。)

           

           

           

           場面設定としては、少し前のスコットランドかあるいはアイルランドあたりの地方都市郊外、そこに若い夫婦が住みついてお花畑に囲まれた家を建てましたという感じです。

           

           

           

           旦那さんは小学校の先生、お花畑は奥様がおもに世話をしていて、週末にはこのお花を摘んで市場に売りに行く、そんな一時代前の理想的な風景を再現してみたつもりです。実際、こんな風景があったかどうかは分かりませんが、この20cm×25cmの小さな空間の中では話として成立しているんじゃないかと思います。

           

           

           

           娘と屋根に上って遠くを眺めます、その目には何が映っているのかな?

           地球温暖化とか異常気象とかそんなこと無関係にみんなが生きていた時代があって、人間もそんな自然界の一部だった。今現在の自分たちって、本当にその頃の人々より幸せなんだろうか?

           

           小さな丘のシリーズも冬、春ときて、この初夏で3作目、本当はこのあとの構想もあるのだけれど、今回はこの初夏でいったん一区切りしようと思います。

           こちらの作品の制作の記録ともう少し大きな画像は、準備が整い次第、メインサイト瞳に四角い鰯雲の方にUPしておきます。

           

           

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          Alice's Dreamy Bedroom 1 新しく1/24のドールハウスをつくりはじめた

          2019.12.21 Saturday 06:33
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             ちょっと前から新しく1/24のドールハウスをつくりはじめました。1/24はフィギュアやプラモ、ドールハウスのスタンダードなスケールなので、いろいろ組み合わせることができたり市販品が多かったりで、制作にはいろいろと便利です。

             

             

             今回も市販品のドールハウスキットをベースにしてゆくつもりです。選んだのはこちらの Robotime というメーカーの Alice's Dreamy Bedroom という商品です。

             

             

             基本的には完成画像に含まれるすべての素材と解説書がついています。パーツ数はざっと200ぐらいありそうですが、これまでこのシリーズを買ってパーツに不足分があったことはなかったです。

             お値段は買うところによってまちまちでアマゾンでは現在4000円ぐらい、原産国の中国では3000円ぐらい、自分はAliexpressのセールの時に購入して2300円でした。内容から考えるととっても良心的なお値段かと思います。

             さっそく製作開始ですが、基本的には説明書どおりにつくってゆけば1週間ぐらいで完成すると思います。

             製品は違うけど、アマゾンでもこの手のキットは2500円ぐらいからあるので、興味があれば試しに買ってみるのも良いと思いますよ。そのままつくってもけっこう楽しいし、それなりの完成度がある。

             

             

             

             自分の場合にはそのまま完成・・・、というわけでなく、ジオラマのベースにするつもりなので、説明書をひととおり読んだ後、まずは部屋そのものを完成させることにしました。

             

             

             

             とりあえず部屋とベッドをつくってみた。壁はモデリングペーストでしっくいの質感を出します。

             でも何かちょっと物足りない・・・。このまんまじゃだめだ。

             

             

             

             で、ふと思い出したのが、手持ちの装甲騎兵ボトムズのフィルフィ・ココシュニックのフィギュア (画像は組み立ててサフを吹き付けた段階)。これを眺めていたら、イメージがひろがってきた。Dreamy Bedroom だけに、ここに夢のある空間をつくろうと思います。

             

             

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