LAST WALTZ 5 窓とサインボード
実在するBARのイメージから1/3ドールの展示用背景を制作しています。今回はその続きです。
ひととおり壁と地面の工作が終わったので、次は細部の工作に入ります。
スチレンペーパーとプラ板を組み合わせて窓枠をつくり、塩ビ版につや消しクリアーを吹き付けてすりガラスをつくって入れました。
窓枠はライトグレーで塗装した後、水性カラーのダークグレーでうすく汚しを入れました。すりガラスは塗装面をひっくり返して艶消しのタンを吹き付け、そのあと薄め液を含ませたティッシュで中央部分を磨き(上の画像)、はじの部分だけ埃汚れがのこっているような表現をします。
ここでちょっとだけ余分なことをしちゃいます。実際のBARには窓裏に電飾されたサインボードが設置されているみたいなので、これを真似してみた。薄い紙に塗料を塗り、文字の部分だけ光が透けるようにして裏側にLEDを置く。
ただこのLEDは100均で購入した乾電池2本で光らせるもの、どう見てもパワー不足になりそうな感じです。それにそもそも明るい室内に展示する予定のものなんだから、なくっても全然困らない。
それが分かっていながら、やり始めると止まらない。
壁の反対側がちょっと寂しい感じなので welcome の案内板をつくってみた。実際のお店にもこれに似たものがあるのですが、手元にヒビの入ったmomoko用のブーツがあったのでこれを使ってみた。でもさすがに1/3スケールのジオラマに1/6スケールのブーツではちょっと小さすぎた感じです。でもいろいろ工夫してあとでなんとかする。
真鍮線をペンチで加工して、はんだで組み立てる。この工作はけっこう難しい。(上の画像)
真鍮線はプライマーで処理してダークグレーを塗り、エポキシパテを使ってブーツ、文字、LEDをつなぎ合わせます。
で実際に光らせてみる。
やっぱり暗すぎる。明るい室内ではやはりあんまり意味がない。
結論としては最初からあまり効果がないと予想されるものは、最後の最後に時間が余ったらやるべき、そうでなければ思い付きでなく、ちゃんと計画的にやること。よゐこは決して真似しないように。
ある程度組みあがったので、実際にお人形を置いてみます。
モデルドールは dollmore の Hayarn Cho 、何年か前に韓国のサイトで購入したものです。(当時確か54,800円) 自分が思うにこれだけ美形のキャストドールはなかなかない。研究用に入手したもののいくつかはヤフオクにかけて手放したけど、多分このドールだけは最後まで手元に置いとくと思います。それだけ美形です。
左側にアクセントがあった方が良いように思えたので配管を追加してみた。これは7mm径のプラパイプとエポキシパテでつくっています。配置後、薄くダークグレーをひいて、雨だれのような感じを表現として加えました。
窓と電飾サインボード、welcome の案内板、配管などを追加することで、壁という2次元のものに奥行きが出てくる。そうすると最後に追加するDOLLという立体的なものが、その背景に馴染みやすくなる。それがこれまでの経験から得られた知識の一つかな。
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