ドール&フィギュアの写真 6 白トビの軽減
ともかくお人形を日なたで撮影すると起こりやすいのが白トビという現象です。
こちらもSILKYPIX上での作業過程の画像ですが、鼻とか肩のあたりが真っ白になって色味が失われている。全体を暗くすればって言うかもしれませんが、そうすると背景が花が暗くなりすぎちゃう。
このあたりをトーンカーブ(ヒストグラムでもよい)で確認するとこんな感じです。黄色い印のついた左端のいちばん明るいところでグラフが切れてしまっている。これはもっと明るいところまで、本当はデータがあったんだよという印です。
で、RAWで撮影した画像だとこれを解決する方法が実はあるんです。ダイナミックレンジ拡張(DR拡張)というウインドウを開いて操作すると、消えていたデータが表示範囲内に戻ってくる。
ということで、白トビしている部分に色味が戻ってきました。RAW画像は可視できる範囲を超えてデータを保存しているのでこういうことができます。
ただDR拡張は万能ではなくて、ひどい白トビだと画像が平坦な感じになって使えません。ということでやはり露出はできる限り正確に行うべきです。
白トビ対策はお人形の方でも行うことができます。要するにつるつるテカテカの状況を改善すればよいわけで、これは色白のお人形の場合には必須です。UVカット艶消しスプレーというのも良いですが、一番簡単なのはメラミンスポンジで磨くこと。
上の画像はオビツSBHボディで、右足だけメラミンスポンジで磨きました。テカリが消えているでしょ? 簡単な汚れ落としにも使えるし、お散歩旅に持ってゆくと何かと重宝します。
お部屋の中で撮影するとこんな心配はいらないですが、ともかく晴れた日の撮影はコントラストが高くて難しい。次はこの逆で黒ツブレの話になるかな。
でもその前に台風19号に備えて何かやっとかなきゃいけないような気がする。本当に今度のは危なそう。とりあえずモバイルバッテリーの充電と水の確保かな。あとラグビーとかF1ってどうなっちゃうのかな?
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