冬のお散歩旅 11 伊勢原 比々多神社のあたり
今回のお散歩旅は小田急線の東海大学前から、伊勢原の比々多地区を目指して歩きます。
途中、立ち寄った極楽寺ではロウばいが見ごろになりつつありました。ここのロウバイはけっこう有名みたい。
あとこちらの十一面観音菩薩は平安時代の作と言われています。
東名高速道路を越えると、「関東ふれあいの道」と呼ばれるハイキングコースになります。自然豊かで歴史的にも重要なポイントが多く、歩いていて楽しい。
少しずつ坂を上ってゆくと、あたりいちめんが見渡せるようなところに出てくる。丹沢の山々から湘南の海まで望めます。
歩くこと2時間ほどで、比々多神社に到着です。
もう梅の花が咲き始めている、きれい。
元旦からけっこう時間が経っているのだけど、初詣にやってくる人もいる。自分たちもそうだけど、やっぱり時期をずらせているんだろうな。
自分の知っている範囲では、こちらは最も古い神社の一つです。その始まりは縄文時代の中期(今から1万年ほど前)に遡る。
上の画像は神社の裏にあるストーンサークル、ほかにも様々な遺物が発見されていて、古くからここで祭祀が行われていたと考えられています。そしてその後、霊峰大山を神体山として社を建立され現在に至るということです。
このあたりの空気って、やっぱり何か違う。
こちらは近くにある臨済宗能満寺。建物は新しく建て替えられたけど、弘法大師ゆかりのお寺でとても歴史は古い。あと永らく先ほどの比々多神社の別当寺(江戸時代まではこちらのご住職が神社を管理していた)だったということです。
見事な石垣があったり、何故かナウマンゾウの化石があったりで、こちらも訪れてみる価値ありです。
このほかにも古墳がいくつもあったりして、この辺りはきっととても神聖で特別な場所だったに違いない。明治政府による神仏分離が行われなかったら、いったいどういうお祭りや儀式が今に続くことになっていたんだろう? ちょっと見てみたい気がする。
もしかしたらこの神聖な地域の文化のいくつかは、明治維新によってすでに失われてしまったのかもしれません。
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