那須に行った ギャラリーバーン 歌声喫茶「ともしび」
思いがけず急に天候が回復したので那須に行った。目的は小さな別荘の庭の草刈りです。何もせずに放置していると大変なことになってしまうので、もう春からずっと月に一度の草刈りだけは続けている。
ただせっかく時間をかけてゆくので、行き帰りのドライブだけは楽しませてもらっています。
ひととおり草刈りが終わって汗だくになって、シャワーを浴びたら11:00。
那須には日帰りの予定で来ていますが、まだ時間的にも余裕はあるので、いつものギャラリーバーンを訪れてみることにしました。
こちらの基本は、自らの作品を展示したいとか販売したいという人のためのレンタルギャラリーなんだけど、このような状況なので、今はオーナーの清野さんの作品が主に展示されています。
現在の主な展示物はペーパークラフト、ボックスアート、看板といったところで、ざっとその数は数十点。
今あちこちで売れているというボックスアート。様々なものを用いて作られているのですが、この組み合わせの妙ともいえる完成度の高さがすばらしい。前回もいくつか作品が並んでいたけど、今回はまた別なものが展示されたり、同じ作品でもまた新たに手が加えられていたりしてました。
身近に展示できるアートとしてのセンスの良さはもちろんですが、表面処理をするとか、色を塗るといったごくごく基本的な部分でのテクニックがとても参考になります。
前回訪れたときには、まだ制作中だった作品が完成して展示されていました。こちらはベニヤ板に直接色を塗って昔のホーロー製の看板に仕立てた作品です。デザイン的には大昔のアメリカの雑誌に掲載されていた広告を参考にして仕上げてあるということです。
絵に関して言えば、何十年という経験のある方なのでもちろんすごくうまい。このあとこれにどういう演出がなされてゆくのか、ちょっと楽しみです。
こちらもベニヤ板に描かれたオードリーヘップバーン、清野さんの作品としてはかなり大きい。隣にはジェームスディーンの絵もあった。また何か新しいシリーズでも始めるのかな?
ひととおり作品の見学をさせていただいた後は、アイスコーヒーなどいただきながら最近の那須の状況などについて話がすすみます。
ここしばらくの感染拡大はこれまでにない勢いで広がっていて、那須の田舎にあってもそれは例外でないこと。そしてその結果、予定されていた秋のイベントも軒並み中止や延期になっているということ・・・。周囲の現実に目をやると話題としては暗いものばかり。
那須の観光というのは、基本的に冬場はないに等しいから(もともと休業するところも多い)、紅葉シーズンがダメになると営業再開は次の春を待たなければいけない。はたしてあと9ヶ月、どれだけのお店や宿泊施設、美術館などが生き残ることができるのか・・・、もう切実な問題です。
そんな暗い話題で盛り上がって(下がって)いたときにやってきたのが別なお客様、何でも昔「ともしび」という歌声喫茶で演奏されていた方だとか。記憶によれば「ともしび」って確か歌声喫茶発祥の地として有名なお店ですよね。
清野さんがお願いしたら、ピアノで3曲ほど演奏して下さいました。
ピアノの音が心地良くギャラリーに広がる。
何かいいな、NHKの駅ピアノの名演を生で聞いている感じ、沁みます。やっぱりここに立ち寄って良かった。
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